12月7日より一部価格の見直しを行っております。
それは、昨今の資材、原材料の高騰、だけではなく、以前より進めて参りました業界の当たり前からの脱却を進めていくためでもあります。

1、より良い材料への見直しのための業界の当たり前からの脱却

例えば、業界ではチョコレートには乳化剤、香料が入っているのが当たり前で気にもしていません。
それは、チョコレート業界で最高峰の製品であっても例外ではなく、私たちも以前は誇りをもって美味しいチョコレートだと使ってきた経緯があります。

しかし、エルベランではこの当たり前を変更して乳化剤、香料を使っていない物を使うように進めております。
勿論、すべての商品についてまだ見直せているわけではありません。現在は、あくまでも第一段階です。
その結果、この度エルベランクッキー等が無添加に生まれ変わりました。

また、業界では、アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使うのが当たり前ですが、エルベランでは、さらに踏み込んで第一リン酸塩までフリーの有機ベーキングパウダーを使うことにより、人体を老化させる原因ではないか？と疑われる添加物を排除しております。
ベーキングパウダーにおける第一リン酸塩の存在などはほとんどの人が知るよしもなく、人体への影響も検証され始めたばかりの事なので現在は全く誰も知らない事ではあります。

しかし、エルベランが使用しているドイツ製のベーキングパウダーが、有機でることから、欧米ではすでに懸念されてい事だと言うのが分かって頂けると思います。
(気を付けなければいけないのはこの第一リン酸塩は無味無臭の便利な添加物で大変多くの添加物に混ぜられている事です。)

2、働き方改革、人件費の見直しとして業界の過去が遺してきた負の遺産、人件費は安ければ安いほど良いことだと言う当たり前の見直しを進めております。

僕ら世代が清算に努め、終わらせるのは義務です。
そうでなければ今後、20年後には美味しい洋菓子を作る技術は衰退し、業界人口は、需要を支えられず間違いなく技術継承の破綻を起こします。食文化の破綻は文化レベルの衰退です。洋菓子は嗜好品です。

しかし、嗜好品を楽しめるのが生活水準の高さであり、文化を支える屋台骨です。
誰もそんなに灰色の日本に自分の子供たちを住まわせたくありません。私たちは、人生を掛けて修得した技術に誇りを持って働ける次世代のパティシエ、ヴァンドゥースの職場にする事、さらにそれを発展させたいと言う希望の持てる業界人を育てることを企業理念に据えて改革を進めて参ります。

その為に今後も見直しを行って行かなければなりません。どうぞよろしくお願いいたします。