長期休暇は海外へ旅行ですか?

オーナーパティシエ・柿田衛二

行きません!(笑)
「いつもいい素材 ずっといい笑顔」エルベランの柿田です。
エルベランでは毎年2回長期休暇を取っています。
まだまだ少ないと思っていますが、一応2019年は、8日間の休暇を1月と8月に予定しています。
その話を友人なんかにすると「海外旅行にでも行くの?」とよ<言われるので、冒頭の書き出しになったわけです。
じゃあ、何をしているのかというと、そのうちの半分以上は、クッキーデーの用意、洋菓子協会や同業との会合、店内の保守点検、打ち合わせに消えてしまうので、実質3日程度休めればいいのかな?という感じになります。
オーナーシェフって休めない仕事ですね。
でも、僕はそれで良いんです。
何故なら自分で選んだ道だから。
自分で選んだと胸を張って言える事ならば納得できるし責任も持てる。
選択できるということが何より重要だと思います。
もし、やらなきゃいけないことを先延ばしにしたり、学ぶべきことを軽んじて十分な知識がなくて選択肢がなく、仕方なしに選ばされたら?
たまたま上手くい<こともあるかもしれませんが、僕はそんな運任せは嫌だし、失敗した後悔も大きい。
だから常に選びたいし、選べるように努力します。
先代である父は、中学卒業後、生まれ故郷の徳島を一人離れて、一代でエルベランを大きくした叩き上げの人間です。
職人の世界特有でしょうか、大学進学不要論が多数派の洋菓子業界の中で、普通なら自分も大学なんて行かなくても成功したんだから、ちょっとでも早く仕事を覚えた方がいいと言うところでしょうが、父は違いました。
父は兄と僕の兄弟2人ともを大学に進学させてくれました。
させてくれたというよりも父の強い勧めで大学まで行きました。
「これからの時代、大学まできちんと出て学んでおかなくては、どんな職業に就いても成功せんぞ」
口癖のようにいつも父は言っていました。
いつも経済新聞を読み、気になったり知らなかったりした漢字を書きとりながら練習していた父の姿は幼心に印象に残っています。
父は学ぶことの大切さを働く中で実感し、学ぶことで人生の選択肢が増えることを僕たちに伝えてくれたのです。
だから僕は、学んだことを活かして選択したことに関して納得し、責任を持ち、結果を出します。
今、いろいろと迷っている若い人たちにひとつアドバイスをするとすれは学び続けてください!
何を?
僕は何でもいいと思います。
例えば、一日一冊と決めて寝る前にその本を15分眺める(読まなくてもいいです)とかそんなことで十分。
僕の息子が生まれて初めて僕の真似をした日を鮮明に憶えています。
息子は机に向かってノートを開き、ペンを持って首をかしげて考える仕草をしながら笑っていました。
DNAっで怖いですね。

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