どうやら世界で一番最初に商品化されたスフレチーズケーキらしい。つまり、エルベランが世界中で愛されているスフレチーズケーキ発祥の店ということ。先代曰く、「わしがスフレ式のチーズケーキを世の中に出すまでは、こんなチーズケーキはなかった。」との事です。

スフレチーズケーキは日本式チーズケーキ、チーズケーキジャポネと言われており、実は日本発祥のケーキだという事が分かっています。チーズケーキ自体は歴史も古く、先代の神戸での修業時代はドイツ式のベイクドチーズケーキがすでに普及していました。しかし、焼いている途中では膨らんでいるのに焼きあがって冷めるとしぼんで真ん中が低く落ちてしまうベイクドチーズケーキを見て、常々もったいないと感じていた先代が、焼いても真ん中が落ちないチーズケーキが出来ないものかと思案し創り出したのがスフレ式のチーズケーキです。

まだエルベがオープンして間もない頃、近畿洋菓子コンテストにこのチーズケーキを出品したそうですが、誰も見向きしなかったと今でもぼやいています。

しかし、その後先代のチーズケーキのレシピが、当時エルベで働いていた人たちや、その周りの人たちに広まっていき、関西を中心に受け継がれていきました。それが、いまや世界にまで！先日妻が韓国旅行をした時にソウルのデパートにある洋菓子店で、エルベランのチーズケーキとそっくりのケーキを見かけたそうです。何でも台湾の方に習ったとか何とか。信じるか信じないかはあなた次第です。

特徴としては、ゴーダチーズをメインに北海道産クリームチーズを合わせたアパレイユを炊き上げるのですが、隠し味に貴腐ワインのほのかな酸味と香り、ベルガモット果皮のさわやかさを加え、現代風の軽い味わいにアレンジしています。製法自体は創業当時と変わらず60年間同じ製法を守り続けています。

※卵・ナッツを含む製品を同じラインで製造しています。
※その他アレルゲンにつきましてはスタッフにお尋ね下さい。